Colum コラム

Vol.23 歯並びによる顎関節症

顎の痛みを訴えて来院される方がここ数年とても多いです。

顎関節症という症状は、虫歯のように原因が断定出来ず、

●歯ぎしり
●ストレス
●偏咀嚼顎
●筋肉に負担をかける習慣

など様々な原因が考えられますが、その中の一つに

『噛み合わせ』

があります。

生まれつきの歯並びの関係で上下の歯がうまく噛みあわず、顎関節に負担がかかり、それが原因で顎関節症になることがあるのですが、特に糸切り歯(犬歯)の噛み合わせは、顎の安定した噛み合わせに重要な役割があるため、上下の犬歯が噛み合っていないか、不適切な状態で生えている場合には、顎関節症になりやすい傾向があります。

今日は、顎関節症になりやすい主な3パターンの歯並びについて書いていきます

①オープンバイト
噛み合せた時に、前歯の糸切り歯(犬歯)まで、またはその後ろの第一小臼歯、第二小臼歯までの上下の歯がしっかり噛み合っていないか、もしくは全く空いていて、奥歯でしかか噛んでいない場合。

◆オープンバイトによる顎関節症の特徴
噛合せた時、噛んでいる場所が奥歯しかなく、前歯の特に糸切り歯が噛み合っていないと、自分自身で定まった噛み合わせが決めにくく、どこで噛んだらいいのか、わからなくなっている場合があります。この場合には、両顎の痛み、肩こり、偏頭痛などの症状が出る場合があり、症状が進むと情緒不安定になるなどの症状が出ることもあります。

②八重歯
糸切り歯(犬歯)の並びが、前に飛び出しているか、完全に生えていなくて、上下の糸切り歯が噛み合っていない場合。

◆八重歯による顎関節症の特徴
噛み合せは、ある程度安定していますが、噛む位置に微妙なずれがある場合があります。また、八重歯の後ろの第一小臼歯、第二小臼歯に噛み合わせの負担がかかることが多く、そこが知覚過敏などになっている場合があります。また、噛み合わせた時に、上下の真ん中の歯の正中線が、左右どちらかにずれている場合があります。この場合には、症状はそれほど顕著ではありませんが、顎の雑音、痛み、肩こり、偏頭痛などの症状が出る場合もあります。

③ディープバイト
噛み合せが元々深く、噛み合せた時に、下の前歯が上の前歯で覆われて、見えなくなっている場合。

◆ディープバイトによる顎関節症の特徴
噛み合せが全体に深いので、噛み合せた時に、下の前歯が上の前歯で覆われて、見えなくなっています。また、奥歯の被せ物を作る時などに、上下の噛み合わせの高さがないので、被せ物が薄くなったり、穴があくことがあります。 この場合には、顎の痛み、肩こり、偏頭痛などの症状が出る場合があります。


当院ではまずお口の中を拝見し、生活習慣などの問診をしっかりお取りした上で、現在の状況について詳しくお伝えしています。


様々な原因が考えられる『顎関節症』は、矯正治療が治療の第一選択となるわけでありませんが、お困りのことやお聞きになりたいことがございましたら、いつでもご相談くださいね