Colum コラム

Vol.24 歯並びと歯ぎしりの関係


『歯ぎしりがひどく、家族から矯正した方がいいのではと勧められました』
『歯ぎしりで朝起きると顎も痛いし、歯がボロボロにすりへってしまうのではないかと心配です。矯正治療をした方がいいですか?』

と歯ぎしりと歯並びとの関係を調べられた上で、矯正治療の必要性の有無を尋ねられる患者様が今月に入ってから数名いらっしゃいました。

口腔内を拝見しますと確かに、過蓋咬合や上下が逆被蓋であったりと、歯並びにも問題があると思われる方ばかりだったのですが、歯ぎしりの原因は様々で、大きく次の3つに分けられます。


①癖、心因性、ストレス性によるもの
圧倒的大多数がこのタイプになります。
憂鬱や不安など、潜在的心理的なものがあり、歯ぎしり、食いしばりをすることによってストレスを発散させていると考えられます。

②習慣性によるもの
職業、職種によるものなど。しかしこれは極少数です。

③内因性、咬合性によるもの
噛み合わせの異常や顎の変位、不適合の金属冠など。

 
歯ぎしりの原因は①が大多数で、これは顎の運動をつかさどる筋肉とそれを支配する神経系の不調和で起こると考えられています。神経と筋肉の機構の不調和があれば寝ている間に、無意識下で歯ぎしりをしてしまいます。仕事上や対人関係のストレスがあると神経がイライラし歯ぎしりにつながる場合もあります。

③の原因にありますように、噛み合わせが悪いと神経と筋肉の不調和から歯ぎしりにつながる場合も考えられますが、治療は必ずしも『矯正治療』が必要というわけではありません。



当院では、このまま経過観察で良いのか、治療が必要かを診断し、治療が必要であればまず歯ぎしりから歯を守る”ナイトガード”というプレートでの治療から始めていただきます。これはどの歯科医院でも健康保険で治療可能です

これを装着してしばらく様子を見た後、矯正治療を考えると良いですよ、とみなさんにお伝えしています



「歯ぎしりの音で眠れない」などご家族からの意見もそうですが、顎のだるさ、歯がすり減る摩耗、冷たいものがしみる知覚過敏、歯が折れたり割れたりする歯の崩壊が起こってしまう『歯ぎしり』は、患者様にとっては深刻な心配要素の一つですよね。


現在ではステップを踏んで色々な治療法で改善することが可能ですので、お困りのことがございましたらお一人で悩むことなく、一度ご相談下さると良いかと思います